カフェみくみく

まったりと生きる。時には忙しく時にはのんびりと。家事が好き書くことが好き。

家の中の捨て猫。

今朝になって思うこと。

母に関して思い出すことは、いつも机に向かって勉強していた後ろ姿だけだ。

本当は、母は料理も洗濯も掃除もしていたはずなのに、それは全く思い出せない。

たぶん、嫌々仕方なくやっていたからだろう。

幼い頃、実家にいた頃私はいつも、誰もいない家で、布団だけ引いて適当にその辺で寝っ転がっているような気がしていた。

食べるものはあったし、服も最小限のものはあったし、寝るところもあったのだから、 これは普通にはネグレクトとは呼ばない。

でも、両親は私に何にも教えなかった。

顔の洗い方も、お風呂の入り方も、ボタンの止め方も、箸の上げ下げも、料理も洗濯も掃除も世の中のことも、何にも教えなかった。

「お前は、頭が良くて器量は悪いから、一人で生きてゆけるように公認会計士になりなさい」といつも説教するだけだった。

私はひとりぼっちで、家族がいる筈の実家でその辺で勉強だけして寝ていた。

私は、家の中の捨て猫だったのだ。

 


上を向いて歩こう / 忌野清志郎&甲本ヒロト